2024年5月に右側椎骨動脈の解離による脳梗塞を発症。ワレンベルグ症候群になりました。
約2か月間のリハビリの結果、ありがたいことに大きな後遺症はなくなりました。
しかし3か月経過後の2024年9月にうけたMRI検査で、解離したところが脳動脈瘤になっていると診断されました。
脳動脈瘤が大きくなるスピードが速いので手術による治療が必要となり、すぐに大きな病院を紹介してもらうことに。
この記事は脳動脈瘤の診断を受けた翌日、紹介先の病院を受診した日の記録です。
▼脳動脈瘤の告知を受けた日の詳しい内容はこちら。
脳動脈瘤の診断を受けた日手術をしてくれる先生と緊張の初対面、初診で説明された今後の方針
紹介先の病院は最寄駅からバスでいくことができます。
車に乗れない私でも通院できそう!
紹介状はあるけど予約はなし。覚悟していたけど、13時に診察の受付を済ませた後は2時間待ちました。
番号を呼ばれたので緊張しつつ診察室に入ると、担当の先生は同年代くらいの話しやすそうな男性でした。
急性期病院の担当医とつながりがあるようで、昨日紹介されたばかりなのにしっかり病状が引き継がれている様子です。
動脈瘤の症例数はかなりみているとおっしゃっていたので、治療も信頼してお任せできそうだと思いました。
先生から言われたこと
- 脳動脈瘤の大きさは6ミリ。
- 手術対象だが、ものすごく急ぐ必要はない。
- 手術の方法は3種類ある。
- 9月中にアンギオ(血管造影検査)で手術の方法を決め、10月に手術する。
- アンギオ(血管造影検査)の時点で脳動脈瘤がすごく大きくなっていたら、すぐに手術する。
- 日常生活は今までどおり過ごしてよい。万が一ひどい頭痛があればすぐに救急車を呼ぶこと。
アンギオ(血管造影検査)とは
- 造影剤を使ったカテーテル検査。
- 動脈瘤の形や周囲の血管の状態を詳しく画像診断する事ができる。
- アンギオ後は安静にする必要があるので、2泊3日の入院で行う。
診察後にアンギオの入院に必要な検査(血液、レントゲン)、入院の説明をうけて会計をすませると17時でした。
つかれちゃった
脳動脈瘤の手術として説明された3つの方法を解説
説明を受けた3つの手術方法を紹介します。
先生に言われたことと、私なりに調べたことも追加で記録しておきます。
フローダイバーター留置術
画像引用I吉村紳一WEBSITEより
脳動脈瘤のある血管に、網目の細かい特殊なステント(金属でできている網目状の筒)を固定する手術。
ステントにより動脈瘤に流れる血液が減り、時間をかけて血栓化(ぺったんこになる)する。
先生の説明ではメリットは再発しずらいこと、デメリットは動脈瘤が血栓化するまでに時間がかかることだそうです。
(血栓化にかかる時間は個人差がおおきく、半年から2年ほど。)
最新の治療です。
シンプルで体の負担も少なそう。私の第1希望。
コイル塞栓術
画像|NHKきょうの健康より
脳動脈瘤の中にコイル(柔らかく細い金属の糸)をすき間なく埋める手術。血管にはステントを入れてコイルが落ちてこないようにすることもある。
先生に聞いたメリットは血栓化が速いこと、デメリットは再発の可能性があるそうです。
コイルを入れる事で血栓化が速いというメリットは魅力だけど、再発リスクが心配。
動脈瘤ができている右側の椎骨動脈を閉鎖する方法
椎骨動脈は左右1本ずつ、計2本あります。
2つの血管は最終的にくっついて1つの血管になるので、動脈瘤がある右側の椎骨動脈を閉鎖しても左側の椎骨動脈が機能しているため脳への血流は確保できる。
デメリットは残った左側の血管に異常が起きた場合のリスクが高くなることと、手術後は左の血管の負荷が大きくなり異常が起きる可能性が高くなること。
この先、片方の椎骨動脈だけに頼るのはなんか不安・・・
説明をしながら、先生もあまりおすすめしないと言っていました。
アンギオで詳しく血管の状態を調べてから、3つの手術で最善な方法を選ぶことになります。
フローダイバーターが適応になりますように☆
まとめ
- 脳動脈瘤の大きさは6ミリ
- 治療の方法は3つある
- 治療方法を決めるために入院して検査が必要
主治医の先生が、コミュニケーションのとりやすそうな方でよかった。
脳動脈瘤の手術をしてもらうのは、私にとって命を預けるのと同じです。
不安をとりのぞいてくれる説明や、経験豊富そうな雰囲気はとても頼りがいがあると感じました。
脳という難しい分野の手術は、一般人の私にとって自分の病気であるにもかかわらず内容を理解するのが難しい。
そのため主治医との信頼関係が治療の満足度に大きくかかわってくると思っています。
担当医を信頼して、手術をうける。
そして必ず脳動脈瘤を治す!
初診が終わり、決意を新たにしたのでした。