入院直後から、ICUでは脳梗塞による麻痺や認知の状態を下記の方法で1日に何度か確認していました。
- 『名前、生年月日、今日は何年何月何日、ここはどこですか』の質問に答える。
- ベット上で両手を上げて目をつぶり10秒。
- 指を順番に曲げてから元に戻す(数を数えるように)。
- かかとを反対の脚の膝からすねにそって滑らす。
- 合わせて温痛覚麻痺の範囲を保冷剤やアルコール綿を使って細かく確認。
上を向いて寝ると飲み込めない唾液が喉の方に溜まってつらいので、ほとんど横向きで寝ていました。
体の痛み(肩から背中の筋肉が凝り固まったようで、動くと痛みあり)もあり。
- 右腕・・血圧計、1時間毎に自動的に測定。
- 左腕・・点滴の管。ここから常に薬と水分を入れていた。
- 鼻・・経管栄養のための管
- 尿道・・尿道バルーン
- 脚・・弾力性のある靴下で血栓予防
体にいろんなものがつけられていましたが、めまいやよだれの吸引に必死で不快だと思う余裕もなし。
入院4日目からは経管栄養といって鼻管から流動食を胃に入れて栄養をとっていました。
歩けるけど、フラフラしている(脳卒中発症5日目)
ICUではスマホは禁止されていましたが、少し病状が落ち着いてきた入院5日目からは病状の記録を残したくてメモ書いていました。
メモの内容をもとに、記録を書いていきます。
【脳梗塞発症5日目】
右の頭、顔、腕、背中の上部、胸まで温痛覚鈍くしびれた感じ。
複視なし。
唾液の吸引の回数が減った気がする(痰が減った?)上を向いて寝られる時間が少し増えた。
歯みがきとうがいができた。トイレは車椅子を押してもらい、行く。
経管栄養はゆっくり落としてもらわないと気持ち悪くなる。
頭痛と複視が落ち着いて気持ちに余裕ができたのか、隣のベットやICU内の看護師さんの会話が耳に入るようになる。
昨日までは自分の体調の事しか考える余裕がなくて、他人の会話を全く気にしていなかった。
《ST》
喉ぼとけに力を入れる事ができた(ごっくんはできない)
嚥下障害は時間とともに良くなっていく可能選があるとのこと。
期待して待とう。絶対良くなる!
《PT》
歩くとフラフラ。体の中心がわからない感覚。右側にふらつく。座っていてもフワフワした感覚あり。
少し歩いただけで血圧が160/110くらいに上がる。(脳梗塞のせいか?)
ポジティブシンキングを徹底、メンタルまでやられてたまるか!
血圧が不安定で、動くとすぐに上がってしまうのでリハビリは少しだけ体を動かす程度でした。
嚥下障害についてはマイナスな事を考え始めると怖かったので、医師に言われた『良くなるよ』という言葉のみを信じて深く考えない。
スマホが見られないので、余計な情報がなかったのは私にとっては良かったかもしれません。
前向きに。今より良くなることだけをイメージ。
特に夜は絶対に心配事などは考えない事を徹底して、自分のメンタルを保っていました。