2人の男の子の母、パート保育士としてフルタイムで働いていました。
2024年5月、47歳で脳卒中(脳梗塞)を発症し、自宅療養中です。
脳梗塞をきっかけにワレンベルグ症候群になり、特に嚥下障害が強く残りました。
現在はワレンベルク症候群の症状もほぼなくなりましたが、脳梗塞になってから3か月後のMRIで、解離した所が脳動脈瘤になっていることが判明。
これから手術を受ける予定です。
これまで同じ病気の方のブログを読みあさっては経験を参考にさせていただいたり、前向きな気持ちに共感して治療とリハビリをがんばってきました。
自分にとっての備忘録も兼ねつつ、私の体験も同じ病気の方へ共有して少しでも参考にしてもらえればと考え、脳卒中発症からの記録をブログに残すことにします。
ブログの内容は私個人の治療とリハビリの結果になりますので、内容を保証するものではありません。
同じ病気で闘病中の方やご家族に少しでもお役に立てますように、願いを込めて。
椎骨動脈解離から脳梗塞になった時の予兆は?今思えばいろいろありました
脳卒中を発病した経緯を記録しておきます。
発症1週間前 仕事中下を向くと急にズキンと後頭部が痛むようになる。
発症6日前 朝から頭痛と肩こり。整体で首を思いっきり引っ張ったり、ボキボキならす。
この後も後頭部の頭痛は続きます。
発症前日 夜中から嘔吐。頭痛。まっすぐ歩けない。めまい。
発症日 ※入院日
11時 夫が救急車を呼び病院に運ばれCTをとるが、脳卒中や脳腫瘍の所見なしで家に帰される。
椎骨動脈解離はCTではわからないのでMRIの画像診断が必要だそうです。
16時 唾液が飲み込めなくなる。右の顔面が垂れ下がって顔が変わる。救急車で運ばれた病院へ電話すると、MRIがとれないので他の病院を探すようにと言われる。
17時 夫が脳外科で受け入れてくれる病院を探して受診。右側椎骨動脈解離による脳梗塞と診断され入院。
もっと早く脳神経外科を受診していれば。
整体で思いっきり首を動かしたりボキボキしなければ。
違った結果になっていたかもしれません。
しかし、もっと受診が遅くなっていたらくも膜下出血の恐れもあったそうです。
体調が悪くなってからも、まさか脳梗塞になっているとは考えもしていませんでした。
脳卒中は私たちアラフィフでも発症する病気です。
自分の健康を過信しない事、体調が悪いときは無理せずしっかり治す事。
家庭に仕事に忙しいアラフィフ世代の方々。
自分のメンテナンスは本当に大切です。
命、健康があってこそですね。
死ぬかもしれないとリアルに感じた瞬間、頭に浮かんだことは
脳梗塞になると命が危ないという認識を持っていたので、このまま死んでしまうかもしれないと本気で思いました。
そんな時ふと頭に浮かんだのは、幸せな人生だったなという満足感。
こういう人生の終わり方も、受け入れるしかないという気持ちです。
不思議と怖さや悲しさはなかったのですが、思わず看護師さんに
私ってもしかして、死にますかねぇ・・・
と直球質問をしてみたところ、
「死なないよ、生きる生きる!」
と即答されました。
そうか、生きるのか、でも後遺症とか残るかもな。
それならそれでがんばって生きよう。お世話になった人たちに少しでも恩返ししたいな。
身体にいろいろな管を入れられながら、もうろうとする意識の中で決意したのでした。
脳卒中(脳梗塞)発症直後の症状
脳梗塞発症直後から、自分の唾液すら全く嚥下(飲み込み)ができなくなりました。
急性期病院では絶えず口の中に溜まっていく唾液を2,3分おきに吸引の管を使って自分で吸引して過ごしました。
(痰は自分で喉の奥から口の方へ出すことができていました。)
吸引機を使用せずにティッシュなどにペッと吐き出す方法もありましたが、唾液で唇があれて痛くてやめました。
嚥下以外に複視(物が2重に見える)、めまい、左腕がしびれるような症状(温痛覚鈍麻)がありました。
目を開けていても、複視がつらくて1日の大半は目をつぶって横になっていました。。
ICUでの体調の変化
脳卒中(脳梗塞)で入院してから6日間、急性期病院のICUでお世話になりました。
ICUでは日々病状が変化します。
怖かったのは入院3日。左の顔面に痺れのような違和感を感じました。
看護師さんに伝えると、すぐに担当医が来てくれました。
担当の医師の説明をまとめると
- 右側の延髄の梗塞で、左の顔面の麻痺がでることはない
- 脳の血管の状態を確認する必要があるので、造影剤を使ったカテーテル検査を今すぐ行う
- 夫にはすでに検査の承諾を取っている
左の顔面に症状が出てるという事は、左脳にも異変があるということ?
脳の状態が悪化していると感じて、恐ろしくなりました。
検査結果は特に重大な脳内の変化は無く、緊急手術の必要も無いとのことでした。
しかし、左顔面の温痛覚麻痺については原因がよくわからず。
退院まで温痛覚の範囲や麻痺の強さを頻回に確認していただきました。
【複視について】
脳梗塞発症後3日目の朝、目覚めると治っていました。
翌日目を覚ました時、再び二重に見えていましたが15分くらいで治りその後症状が出る事はありませんでした。
【めまいについて】
ベットで横になっているときはめまいの症状はありませんでした。
発症4日目からベットに理学療法士さんが来てくれて、簡単なリハビリがはじまりました。
ベット横に腰かけて何度か立つ座るを繰り返すと、ふらふらするめまいの症状を感じましたが、入院当日に比べるとだいぶ落ち着いたようでした。
【嚥下について】
発症3日目から少しずつ嚥下のリハビリが始まりました。
舌をべーっと出したり、口をすぼめたりと喉や舌を動かす練習をしました。
STさんには喉ぼとけに力を入れる事は出来ているといわれましたが、唾液すら飲み込むことができない状況は変わりませんでした。